シャンシャン 7歳の誕生日を前に近況公開 中国大使館

東京の上野動物園で生まれ、去年、中国に返還されたジャイアントパンダの「シャンシャン」が、7歳の誕生日を迎えるのを前に中国大使館で、現在の様子を伝えるイベントが開かれました。
現地の環境にも慣れてきたということで好物のたけを食べる元気な姿を見せていました。

上野動物園で生まれたメスのジャイアントパンダ「シャンシャン」は、中国と結んだ協定に基づいて去年2月に返還され、四川省にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」で過ごしています。
6月に7歳の誕生日を迎えるのを前に9日、都内の中国大使館で、近況をオンラインで公開するイベントが開かれました。
はじめに、呉江浩駐日大使が「多くの方にお集まりいただきみなさまのシャンシャンに対する深い愛情を感じる。パンダを通じ、日中関係の発展を後押しすることを期待する」とあいさつしました。
そして保護研究センターと中継が結ばれ、シャンシャンが地面に座りながら好物のたけを食べる、元気な映像が流されました。
上野動物園では日本語を聞いて育ったシャンシャンですが現地の飼育員は「中国に来て3か月がたったころから中国語に反応するようになってきました。相変わらず人見知りの性格ですが、寝るのが大好きで中国の環境になれてきたようです」と説明していました。
参加した上野動物園の福田豊園長は「中国に帰って寂しい気持ちもありますが、体が少し大きくなっていて毛づやもよく、元気そうで安心しました。今後も健康に気をつけて過ごしてほしいです」と話していました。