衆院東京15区補欠選挙 これまでに8人が立候補表明

今月行われる衆議院東京15区の補欠選挙に作家の乙武洋匡氏が無所属で立候補する意向を表明しました。

衆議院東京15区の補欠選挙は、去年4月の江東区長選挙をめぐる選挙違反事件で有罪が確定した柿沢未途・元議員が辞職したことを受けて行われます。
乙武氏は、8日江東区で記者会見を開き、今月28日に投票が行われる補欠選挙に、無所属で立候補する意向を表明しました。
乙武氏は東京都出身の48歳。
作家でみずからの体験をつづった「五体不満足」などの著書があるほか、コメンテーターなどとして活動してきました。
東京都の小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出に向けて設立した「ファーストの会」の副代表を先月から務めています。
会見で乙武氏は「誰にでもひとしくサポートする存在が政治だ。誰よりもサポートを受けることの重要性を実感してきたので今困っている人、今サポートを必要としている人々の力になりたい。『政治とカネ』の問題に対して強い憤りを感じ、政治に希望が失われている今の状況をリセットしたい」と述べました。
衆議院東京15区の補欠選挙は島根1区と長崎3区の補欠選挙とともに今月16日に告示され、28日に投票が行われ即日開票されます。

衆議院東京15区の補欠選挙には、このほか、これまでに7人が立候補を表明しています。
立憲民主党の新人で、元江東区議会議員の酒井菜摘氏(37)
区議会議員2期目の途中の去年12月、江東区長選挙に立候補しました。
古い政治との決別や、切れ目のない子育て支援などを訴えています。
日本維新の会の新人で教育無償化を実現する会が推薦する元会社員の金澤結衣氏(33)
菓子メーカー勤務を経て、前回の衆議院選挙で東京15区から初めて立候補しました。
クリーンな政治の実現や、消費税の減税などを訴えています。
参政党の新人で、看護師の吉川里奈氏(36)
大学病院などで勤務しました。
子育てなど身近な政策を充実させることで、政治に興味を持ってもらいたいと訴えています。
無所属の新人で、参議院議員の須藤元気氏(46)
格闘家などとして活動し、2019年の参議院選挙で初当選しました。
政治への不信感の払拭とともに、消費税の減税などを訴えています。
無所属の元衆議院議員、秋元司氏(52)
参議院議員や東京15区選出の衆議院議員を務めました。
汚職事件で有罪判決を受け、現在、最高裁判所に上告しています。
裁判では無罪を主張し、政治への信頼回復などを訴えています。
諸派の新人で大学客員教授の飯山陽氏(48)
イスラム思想の研究者です。
クリーンな政治の実現とともに、日本を豊かに強くすると訴えています。
諸派の新人でIT関連会社経営の根本良輔氏(29)
年金制度改革やコロナワクチン反対などを訴えています。
自民党は公認候補の擁立を見送ることを決め、対応を検討しています。