警視庁の偽サイトでフィッシング詐欺か 都内で相次いで確認

捜査員をかたって偽の警視庁のサイトに誘導し、銀行の口座番号や暗証番号を入力させる詐欺の手口が都内で相次いで確認され、警視庁が注意を呼びかけています。

警視庁によりますと、「捜査員をかたる人物から『詐欺の共犯として逮捕状が出ている』と電話があった」という相談が先月、都内で4件確認されているということです。
いずれの電話も携帯電話に番号を通知せずにかかってきて、電話の相手は「警視庁のサイトで逮捕状を確認できる」などと言って、SNSのメッセージでリンクを送り、偽の警視庁のサイトに誘導してきたということです。
偽サイトは本物のサイトに似せたデザインで、「逮捕状」や「資金調査」という項目があり、名前のほか銀行の口座番号や暗証番号などを入力するよう求められたということです。
相手のSNSのプロフィールには「捜査本部」や「警視庁」などと表示され、「調査のために資金が必要だ」と言って、振り込みを指示するケースもあったということです。
偽サイトは、これまでに少なくとも3つ確認されていて、現在は閉鎖されています。
警視庁は偽のサイトで銀行口座の情報などを抜き取る「フィッシング詐欺」の手口だとして注意を呼びかけています。