能登半島地震3か月 学生が開発のアプリで避難訓練 文京区

能登半島地震から3か月の1日、学生がIT企業と開発した防災アプリを使って、新入生向けの避難訓練が都内で行われました。

東京・文京区のお茶の水女子大学で行われた訓練には、この春、入学する新入生およそ50人が参加し、学生が昨年度IT企業と開発した防災アプリを使って進められました。
はじめにQRコードをアプリで読み込むと、画面に緊急地震速報が表示され、新入生たちは身の安全を守る手順を確認しました。
続いて、大学の避難場所に指定されているグラウンドの場所を尋ねる問題が出されると、地図を確認しながら回答していました。
グラウンドに避難する間にも、アプリから揺れが収まったときにとるべき行動や、急病人が出たときに使うAEDの保管場所などが出題され、新入生たちは互いに相談しながら答えていました。
1日は、突然起きる災害にも対応してもらおうと、訓練のことを伏せてキャンパスのツアーとして募集したということで、参加した新入生は「これまで体験した学校の避難訓練と違って急に始まり、同級生と協力しながら楽しく災害の備えを学ぶことができました」と話していました。
アプリを開発したメンバーのひとりで、4年生の菅野萌々寧さんは「カジュアルに楽しく防災に取り組めるアプリを開発しようと心がけました。今後は、参加者を増やしていき、もっと多くの人にアプリに触れてもらいたいです」と話していました。