次女“化学物質”殺害事件 再発防止検討へ 都検証部会初会合

4歳の次女らに有害な化学物質を摂取させて殺害したとして東京・台東区の夫婦が逮捕された事件を受け、都は再発防止策を検討するための検証部会を設置し、27日初会合が開かれました。

4歳の次女らに有害な化学物質「エチレングリコール」を摂取させて殺害したとして東京・台東区の夫婦が逮捕された事件では、夫婦げんかによる子どもたちへの心理的虐待があったという情報提供があったことなどから、都の児童相談センターや区の子ども家庭支援センターが家庭訪問などの支援を行っていました。
これについて都は再発防止策を検討するため、大学教授や小児科医、それに弁護士などで構成される検証部会を設け、27日都庁で初会合が開かれました。
会合は冒頭を除いて非公開で行われ、都によりますと、27日は関係者へのヒアリング内容や調査を進めるスケジュールなどについて議論され、今後、複数回の会合を経て、年内をめどに報告書をまとめる予定だということです。
部会長を務める明星大学の川松亮教授は「事実関係や課題を明らかにし、さまざまな専門領域の委員で議論をしながら、このような痛ましい事例が繰り返されないよう再発防止策をとりまとめる」と話していました。