“外環道不適切表現問題”国土交通相が東日本高速道路を指導

東京・調布市の住宅街で、東京外かく環状道路のトンネル工事で緩んだ地盤の補修作業を行っている鹿島建設の工事関係者が、グループチャットで住民の様子などを不適切な表現で報告し合っていた問題で、斉藤国土交通大臣は工事を発注した東日本高速道路に対し誠意を持って対応するよう指導していると明らかにしました。

調布市の住宅街では、東日本高速道路が行う「東京外かく環状道路」のトンネル掘削工事が原因とみられる道路の陥没や地中の空洞が見つかり、去年夏以降、地盤の補修工事が進んでいます。
工事を請け負う共同企業体の代表、鹿島建設は今月、「工事関係者がグループチャットアプリで、周辺にお住まいの方に礼節を欠いた不適切な表現で情報交換があった」として、ホームページ上で謝罪しました。
これについて斉藤国土交通大臣は、26日の参議院予算委員会で、工事を発注した東日本高速道路から、現場周辺の状況を把握して関係者で情報を共有する目的だったとの報告を受けたことを明らかにしました。
そのうえで「周辺住民に対して礼節を欠いた表現を用いていたことは不適切だった。発注者である東日本高速道路に対し、施工業者とともに住民の皆様に誠意を持って丁寧に対応するよう指導しているところだ」と述べました。