JA広域集出荷施設で代金未払い データ入力などにミス 栃木

複数のJAが野菜や果物の集荷や選別の作業を共同で利用できるという全国でも初めての施設が栃木県真岡市で今月から稼働していますが、およそ600人の生産者に代金が未払いの状態が続いていることがわかりました。
データ入力などにミスがあったということで、今後、支払いを進めることにしています。

代金の未払いが続いているのは、ことし1月、真岡市に完成し、今月から稼働している『JA全農とちぎ青果物広域集出荷センター』です。
JAごとに行われていた集荷や選別などを集約し、複数のJAが共同で利用できるようにした全国でも初めての施設で、物流の効率化を図るモデルケースになると期待されています。
一方、JA全農とちぎによりますと、この施設に今月上旬、イチゴやナスなどを出荷した真岡市など1市4町からなる『JAはがの』の生産者およそ600人に対し、10日から2週間ほどで支払われるはずの代金がおよそ1か月たった今も支払えていないということです。
施設側で端末の操作ミスや伝票の確認漏れがあったことに加えシステム自体にも不具合があったとしています。
JA全農とちぎは、伝票などをもとに額が確認できしだい支払いを進める方針で、「一日も早く未払いを解消できるよう努め、再発防止に向けた実効性のある解決策を講じていきたい」としています。