小林製薬「紅麹」 腎疾患で1人死亡 新たに約50件入院情報

小林製薬「紅麹」 腎疾患で1人死亡 新たに約50件入院情報

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で2024年、1人が腎疾患で亡くなっていたことを会社が明らかにしました。
これまでに26人が入院したほか、新たにおよそ50件の入院情報が寄せられているということで、会社は、対象となる製品の使用を中止するよう呼びかけています。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことから、「健康食品が原因となった可能性がある」としてこの成分を含む3種類の機能性表示食品の自主回収を進めています。
会社によりますと、機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を2021年4月からおよそ3年間継続して購入していた1人が亡くなっていたことが、遺族からの連絡でわかったということです。
会社は25日、想定していない成分が含まれている可能性がある製品の製造番号、18種類を明らかにしていて、亡くなった人は、このうち製造番号、X304とH306、そしてE301を購入していたということです。
今月22日に今回の問題を発表した直後から3000件を超えるメールが寄せられ、遺族からは今月23日の土曜日の夜にメールで連絡があったものの、週明けの25日の月曜日まで確認が遅れたということです。
会社は製品と死亡との因果関係が疑われるとしていて、26日遺族に会い、詳しいいきさつを確認することにしています。
これとは別にこれまでに体調不良を訴えて入院したことが確認されたのは26人にのぼるほか、会社が設置した相談窓口には、26日午前10時の時点で入院したという情報が新たにおよそ50件寄せられているということです。
会社は健康被害の実態把握を進めるとともに対象となる製品の使用を中止するよう呼びかけています。
この問題をめぐっては、会社が自主回収を進めている健康食品に使用しているものと同じ紅麹原料が、子会社を通じて取引先に販売され、食品などに使われたことが分かっていて、食品メーカーなどが自主回収する動きが相次いでいます。