岡本太郎の名前を冠した芸術賞の入選作品を集めた展示会 川崎

「太陽の塔」などで知られる芸術家、岡本太郎の名前を冠した芸術賞の入選作品を集めた展示会が川崎市で開かれています。

この展示会は「川崎市岡本太郎美術館」などが、毎年、開いていて、ことしは国内外の作家が応募した絵画や立体作品など621点のうち、入選した22点が展示されています。
このうち、大賞の「岡本太郎賞」に選ばれたのは、熊本県のつんさんが制作した「今日も『あなぐまち』で生きていく」で、高さ4メートルを超える立体的な作品です。
段ボールで作られた「団地」がいくつも重ねられて、作家自身の幼少期からのさまざまな時期が表現されているということです。
また、東京の村尾かずこさんの「サザエハウス −Village−」は、家を表現した作品で、中に入ることもできます。
1万個以上のサザエの殻が家の骨組みにくくりつけられているのが特徴で、5年あまりかけて石川県に通いながら海女や食堂などの協力を得て集めたということです。
学芸員の喜多春月さんは「例年以上に情熱的な作品が集まっているので、ぜひ多くの方に見てほしいです」と話していました。
この展示会は「川崎市岡本太郎美術館」で4月14日まで開かれています。