東京家政学院大学 男女共学化へ 志願者の減少などで段階的に

東京・千代田区と町田市にキャンパスがある女子大学の東京家政学院大学は、志願者の減少などから来年4月から段階的に男女共学化していくことを明らかにしました。

これは15日、東京家政学院大学を運営する学校法人が会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、男子学生を含めた募集は、来年度の入試から町田市のキャンパスに新たに設置する生活共創学部で行うほか、再来年度の入試からは千代田区のキャンパスにある現代生活学部と人間栄養学部でも実施し、段階的に男女共学化していくということです。
新たに設置する生活共創学部では、家政学の分野に経営やデータサイエンスの分野も取り入れることで男子学生も含めて広く学生にアピールしたいとしています。
女子大学や短期大学をめぐっては全国で共学化や募集停止が相次いでいて、東京家政学院大学でも今年度入学した学生が定員のおよそ62%にあたる317人にとどまるなど志願者の減少が課題となっています。
大学を運営する学校法人の吉武博通理事長は「家政学を新たな時代や文脈で発展させるには共学化しかないと考えた。これがラストチャンスだという気持ちで取り組んでいる」と話しています。