東京 日野の多摩動物公園「タスマニアデビル」公開へ

オーストラリアのタスマニア島だけに生息し、絶滅が危惧されている「タスマニアデビル」が東京・日野市の多摩動物公園で14日から公開されることになりました。

「タスマニアデビル」はオーストラリアのタスマニア島だけに生息し、かわいらしいしぐさの一方、暗闇でうなるような声を出すことなどから「デビル」という名前がつけられています。
多摩動物公園で14日から公開されるのは、オーストラリアの州政府が運営する保護施設から来た2匹のタスマニアデビルです。
2匹はメスの姉妹で、いずれも先住民族の言葉で虹の意味を持つ「ワイティー」、稲妻の意味を持つ「パピティ」と名付けられました。
タスマニア島では伝染性病のまん延で1990年代以降個体数が大幅に減り、国際機関によって絶滅危惧種に指定されています。
多摩動物公園は保護活動の啓発のため、2016年からタスマニアデビルを飼育してきてましたが去年10月に死亡し、国内での飼育は途絶えていました。
多摩動物公園の渡部浩文園長は「デビルのかわいさだけでなく国を超えて野生動物の保全に取り組んでいることを伝えていきたい」としています。