千葉県東方沖の地震活動“収まりつつあるも強い揺れに注意を”

千葉県東方沖やその周辺の地震活動について、政府の地震調査委員会は、陸側と海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」や震度1以上の地震は収まりつつあるとみられるものの、今後も強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけています。

政府の地震調査委員会は、11日定例の会合を開き、千葉県東方沖やその周辺の地震活動について評価結果をまとめました。
それによりますと、千葉県東方沖やその周辺では先月26日以降地震活動が活発になり、震度1以上を観測した地震は11日午後5時までに42回にのぼっていますが、最近は体に感じる揺れが1回も観測されない日もあるなど、減少しているということです。
また、房総半島では陸側と海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」によるとみられる地殻変動も観測されていましたが、しだいに小さくなっているということです。
一方、過去には数か月程度地震活動が継続したケースもあり、地震調査委員会は今後も震度5弱程度の強い揺れを伴う地震に注意が必要だとしています。
地震調査委員会の委員長を務める東京大学の平田直名誉教授は、「主な活動は終わりつつある印象を持つが、過去には地震活動が収まったあとに、やや大きい地震が起きたこともあるので、ひと月程度は注意してほしい」と話しています。