東京 港区 医療的ケア児に4月からタクシー券給付へ

東京・港区は、日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な「医療的ケア児」がいる家庭の経済的な負担を減らすため、来月から、年間5万2000円分のタクシー券を給付する方針です。

港区では、これまで、歩くことが難しい身体障害者などを対象にタクシー券の給付を行っていました。
しかし、医療的ケア児の保護者から「頻繁に通院が必要なため、交通費の負担が大きい」との意見があったことから区では、来月から、医療的ケア児も給付の対象に加える方針を決めました。
これにより、区内在住で医療的ケアを受けている18歳以下の子ども50人以上を対象に1人あたり年間5万2000円分のタクシー券が給付される見込みだということです。
また、自家用車を使っている場合はタクシー券の代わりにガソリン代の助成を受けられるということです。
区によりますと、こうした取り組みは都内の自治体で初めてだということで、関連する費用を新年度予算案に盛り込んでいます。