千葉 公立夜間中学で初めての卒業式

義務教育を十分に受けられなかった人や外国にルーツのある若者などの学びの場として今年度、千葉市に新たに開校した公立の夜間中学で8日夜卒業式が行われ、さまざまな国籍の生徒6人が卒業証書を受け取りました。

今年度、新たに開校した夜間中学、千葉市立真砂中学校かがやき分校で、8日夜、初めての卒業式が行われました。
卒業したのは去年4月に3年生として入学した6人で、このうち5人がアフガニスタンやネパールなどの外国籍です。
式では山崎二朗校長が1人ずつ卒業証書を手渡して、「皆さんの未来がすばらしいものとなるよう祈っています」と述べ、生徒たちが在学中に半年かけて作詞した校歌を全員で歌いました。
夜間中学は、外国にルーツのある子どもや不登校を経験した若者たちの学びの場にもなっていて、今年度、この中学校では生徒の7割以上が外国籍で、日本語の指導員のサポートを受けながら学びました。
アフガニスタン国籍のアミリ・モハンマド・ジアさんは「高校に行くために夜間中学に入学しました。高校でも勉強したい」と話していました。
15歳までインドネシアで育った浜野はるかさんは、「日本語を書くのが苦手なので学び直しました。将来はインドネシアと日本の懸け橋になりたい」と話していました。
山崎校長は「さまざまな事情で学べなかった人たちはたくさんいるので、多くの生徒を受け入れていきたい」と話していました。