千葉県東方沖「震度5弱程度の地震の可能性」政府地震調査委

千葉県東方沖の地震活動について政府の地震調査委員会は、過去の状況をふまえて今後震度5弱程度の強い揺れを伴う地震が起きる可能性があり注意が必要だとする評価結果をまとめました。

千葉県東方沖を震源とする地震活動が活発になっていることを受けて、政府の地震調査委員会は1日臨時の会合を開き評価結果をまとめました。
それによりますと、地震活動は体に感じない揺れも含め先月26日の午後11時ごろから続いていて、翌27日以降震度1以上の揺れを伴う地震が起きるようになったということです。
一連の地震は、いずれも陸側のプレートとフィリピン海プレートの境界で発生し、ゆっくりとずれ動く「スロースリップ」が原因とみられるわずかな地殻変動も観測されているということです。
千葉県東方沖では1996年から2018年にかけて6回、「スロースリップ」を伴って地震活動が活発になり、1週間から数か月にわたって続きました。
このうち2007年には震度5弱の揺れを観測しています。
このため、調査委員会は、今後数週間から数か月は地震活動が活発な状態が続き、震度5弱程度の揺れを伴う可能性があるとして注意を呼びかけています。
地震調査委員会の委員長を務める東京大学の平田直名誉教授は「けさの地震よりも大きい震度5弱の揺れが起きる可能性は高く、固定していない家具が倒れたり棚から物が落下したりするおそれがある。改めて備えを確認してほしい」と話しています。