五輪選手村跡地に整備の「晴海フラッグ」 商業施設がオープン

東京オリンピックの選手村跡地に整備された新たな街に1日、スーパーなどが入る商業施設がオープンし、このエリアでの住民の生活を支える基盤が整いました。

東京・中央区晴海にオープンしたのは、地上3階建ての商業施設で、東京大会当時、選手村のトレーニング施設や診療所などとして使われた建物がリニューアルされました。
1日のセレモニーには、東京オリンピックの金メダリストで、卓球の水谷隼さんとレスリングの須崎優衣さんが招かれ、テープカットで開業を祝いました。
このエリアには1万2000人が住むとされる新たな街「晴海フラッグ」が整備され、住民の入居が進められていますがスーパーやクリニックなどが入る商業施設の完成で住民の生活を支える基盤が整うことになります。
この施設では東京大会の記憶を残す工夫も凝らされていて、聖火皿や記念品などの展示スペースが設けられた1階のレストランで選手村でも提供された認証を取得した野菜を味わうこともできます。
今月末から晴海フラッグに入居するという30代の女性は「下見を兼ねて来ましたが、思った以上にスーパーが大きくて今後安心して生活できそうです」と話していました。
三井不動産の山中俊幸さんは「この施設で住民の生活を支え、東京大会や選手村の記憶をつないでいきたい」と話していました。