千葉県東方沖 地震相次ぐ 気象庁“今後の地震に注意を”

千葉県東方沖では先月27日から地震が相次ぎ、千葉県では1日午後5時までに震度4から1の揺れを17回観測しています。
千葉市内では揺れが続いていることへの不安のほか備えを進めたいといった声が聞かれました。

気象庁によりますと、先月27日から千葉県東方沖を震源とする地震が相次ぎ、1日午前5時43分ごろには一連の活動では最も大きいマグニチュード5.2の地震が発生しました。
震度4の揺れを埼玉県のさいたま市緑区と千葉県の東金市、市原市、山武市、大網白里市、一宮町、白子町、長南町で観測しました。
千葉県東方沖とその周辺では先月27日から1日午後5時までに震度1以上を観測した地震があわせて17回にのぼっています。
地震が続いていることについて、千葉市内では不安や備えを進めたいといった声が聞かれました。
60代の男性は「地震が続いていてけさは少し大きめだったのでびっくりしました。備蓄などの備えが現状ないので、危機感を持ってやらないといけないと感じています」と話していました。
また、70代の女性は「けさは友達から大丈夫だったかとメールが来ました。地震が多いので不安になります」と話していました。
80代の男性は「能登半島のような大きな地震が起きなければいいなと思っています。水を備蓄していますが備えをしっかりしておかないといけないと思いました」と話していました。
気象庁によりますと千葉県東方沖ではマグニチュード5程度の地震が発生したあと1週間から数か月程度地震活動が活発になったケースが1996年から2018年にかけて3年から6年の間隔で起きていて気象庁は今後の地震活動に注意するよう呼びかけています。
東京大学の平田直名誉教授は、今回の地震がただちに大地震に結びつくとは考えていないとしたうえで、南関東ではマグニチュード7程度の大地震が起きる確率が30年以内に70%と、いつ起きてもおかしくないと指摘しています。
そのうえで「この領域でマグニチュード7クラスの大地震が起きると激しい揺れのほか、高い津波が起きるおそれもある。家具の固定や住宅の耐震化、避難経路の確認など、地震への備えを改めて確認してほしい」と話しています。