千葉で震度3の地震(11:13)

29日午前、千葉県東方沖を震源とする地震があり、千葉県で震度3の揺れを観測しました。
千葉県東方沖では28日から地震が相次いでいて、気象庁は、今後の地震に注意するよう呼びかけています。

地震があったのは、29日午前11時13分ごろで、震度3を千葉県の茂原市と東金市、市原市、いすみ市、大網白里市、九十九里町、一宮町、睦沢町、長生村、白子町、長南町で観測しました。
このほか、関東や静岡県、山梨県の各地で震度2や1の揺れを観測しました。
この地震で津波はありませんでした。
気象庁によりますと、震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは30キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.7と推定されています。
千葉県東方沖ではふだんから地震活動が活発で、28日から震度2や1の揺れを観測する地震が相次いでいます。
気象庁は今後の地震に注意するよう呼びかけています。

千葉県危機管理政策課によりますと、これまでのところ、震度3の揺れを観測した地震による被害の情報は入っていないということです。

震度3の揺れを観測した千葉県市原市の危機管理課の職員によりますと、役所の4階では大きな横揺れがしばらく続いたものの、物が落ちるようなことはなかったということです。
今のところ住民から被害の情報は寄せられておらず、状況を確認しているということです。

震度2の揺れを観測した千葉市中央区に住む60代の女性は「歩いていたので気づきませんでしたが、能登でも地震があったので、大きい地震に結びつかなければいいと思います」と話していました。
また、同じ千葉市中央区に住む60代と70代の夫婦は「揺れに気づきませんでしたが、東日本大震災の時も、1週間くらい前から地震が起きていたので不安です」と話していました。

銚子地方気象台によりますと、千葉県東方沖は地震活動が活発で、過去には強い揺れを伴う地震が発生しています。
去年5月には、マグニチュード6.2の地震が起きて銚子市と旭市で震度5弱の揺れを観測したほか、4年前の2020年6月には、マグニチュード6.1の地震で旭市で震度5弱の揺れを観測しました。
また、1987年にはマグニチュード6.7の「千葉県東方沖地震」が起き、倒れたブロック塀の下敷きになるなどして2人の死者が出ました。