新所沢パルコ閉店を前に惜別の作品の表彰式 埼玉 所沢

埼玉県所沢市の商業施設、「新所沢パルコ」が、今月末で閉店するのを前に、新所沢パルコをテーマにした文芸作品などのコンテストの表彰式が行われました。

西武新宿線の新所沢駅前にある商業施設、「新所沢パルコ」は、周辺の店舗との競合などから今月29日で閉店し、40年余りの歴史に幕を閉じます。
長年、街のにぎわいを支えてきたことへの感謝を伝えようと、地元の商店会などで作る実行委員会は新所沢パルコをテーマにした文芸作品と映像作品のコンテストを開催しました。
25日は施設にある映画館で表彰式が行われ、文芸部門の大賞には68の作品の中から、入間市の広町朝陽さんの「八人の厳しい日本人」が選ばれました。
この作品は新所沢パルコの地下にUFOが埋まっていたらという設定の法廷劇のような作品で、閉店を悲しむだけでなく前向きに表現した点が評価されたということです。
広町さんは「なくなる実感はないが、個人の店がたくさんできて元気になっていってほしいです」と話していました。
また、映像部門は9つの作品から、優秀賞として練馬区の西山遼さんの「わたしとパルコ」が選ばれました。
観客として訪れた大学生は、「最近はあまり来ていませんでしたが、多くの人でにぎわっていて愛されているのだと感じました」と話していました。