10メートルの津波を想定した避難訓練 千葉 旭

東日本大震災の際に津波の被害を受けた千葉県旭市で、10メートルの津波を想定した避難訓練が行われました。

千葉県旭市は東日本大震災の際、最大で高さ7メートル60センチの津波に襲われるなどして、14人が死亡、2人が行方不明となりました。
震災からまもなく13年になるのを前に、25日、市内で訓練が行われ、高さ10メートルの津波が発生したという想定で、およそ610人が参加しました。
避難場所は市内の公共施設や高台のほか避難タワーなどあわせて22カ所で、このうち、津波被害が大きかった飯岡地区の避難タワーには近くの住民46人が避難しました。
参加した人たちは雨が降る中、傘をさしながら歩いてタワーをのぼっていました。
60代の男性は「当時、自宅が1メートル30センチ浸水し、両親と2階に避難しました。訓練は必要だと思い、毎年参加しています」と話しました。
また、別の女性は「震災の時は灯台がある高台まで避難しました。高いところまで逃げるのは大変だけど、逃げなければならないと感じました」と話していました。
旭市職員の林甲明さんは「若い人たちをはじめ全ての世代が高い意識をもって避難を心がけてほしい」と話していました。