日経平均株価 史上最高値更新 バブル期1989年12月超え

22日の東京株式市場、日経平均株価は、バブル期の1989年12月29日につけた終値としての史上最高値を更新して3万9098円68銭まで上昇しました。
日経平均株価がバブル絶頂期の水準を超えたことで、日本経済がバブル崩壊後、失われた30年と呼ばれた低迷期を本格的に脱することができるかが焦点となります。

22日の東京株式市場は日本時間の22日朝、アメリカで発表された大手半導体メーカーエヌビディアの決算が市場の予想を上回る好調な内容となったことを受けて取り引き開始直後から多くの銘柄に買い注文が集まりました。
そして、午後の取り引きが始まった直後に日経平均株価の値上がりの幅は700円を超え、1989年12月29日につけた取り引き時間中の史上最高値、3万8957円44銭を上回って3万9000円台まで上昇しました。
その後も上昇幅は800円以上に拡大し、日経平均株価は取り引き時間中に3万9156円97銭をつけました。
終値でも1989年12月29日につけた史上最高値、3万8915円87銭を更新し、きのうの終値より836円52銭、高い3万9098円68銭で取り引きを終えました。
日経平均株価はバブルの絶頂期にピークをつけてから再びこの水準に回復するまでに34年2か月かかりましたが、日本経済がバブル崩壊後、失われた30年と呼ばれた低迷期を本格的に脱することができるかが焦点となります。

日経平均株価が史上最高値を更新したことについて東京・渋谷で聞きました。
千葉県浦安市の24歳の男性は「積み立てNISAをやっているので、関係があると思って見ていました。株価が上がっている実感はなかったので、びっくりしました。株価が上がっていると生活で実感することはなかったし、大きく景気がよくなっているという感覚もないので、意外な印象です。せっかくなので、自分たちの生活にもプラスの影響があればうれしいです」と話していました。
一方、神奈川県の女性は「生活がよくなっているという実感は特にないです」、また、兵庫県の20歳の学生は「株価が上がっている実感はないです」とそれぞれ話していました。

日経平均株価が史上最高値を更新したことについて、東京・新橋で聞きました。
70代の男性は「ずっと注目していたので、やっと更新したなという気持ちです。ただ、景気はあまりよくない印象で実感できていないので、今後、給料が上がるなどのいい効果に期待したい」と話していました。
40代の女性は「自分も少し投資をしているので素直に喜んでいます。バブルの時のようにはじけないでほしい」と話していました。
大阪から出張で来たという40代の男性は「バブルの時の雰囲気はまわりが狂喜乱舞していた印象ですが、今は静かで冷静だなと思いました。海外の情勢によっては、しばらくの間、上にも下にも動きそうだなと感じています」と話していました。
30代の男性は「株価は高値かもしれませんが、電気代は上がり、食材の高騰も気になるので、自分の生活をみると潤いは感じられません」と話していました。