品川区 コンビニにAED設置へ 新年度予算案に関係費用計上

突然、心臓が止まった人の救助に使うAEDを24時間いつでも使えるようにするため、東京・品川区は新たに90か所のコンビニエンスストアに設置することを決め、新年度予算案に関係費用1600万円余りを計上しました。

AEDは心臓が止まった人に電気ショックを与えて心臓の動きを正常に戻す医療機器で、品川区は区内の290か所の公共施設に設置していますが、施設が閉まる夜間や休日に使えないことが課題となっています。
医師などで作る「日本AED財団」は心停止の状態で何もしないと救命率は1分たつごとにおよそ10%ずつ下がるため、できるだけ早く心臓マッサージをして、AEDを使うよう呼びかけています。
こうしたなか、区はAEDを24時間いつでも使えるようにするため、新たに90か所のコンビニに設置することを決めました。
区は新年度予算案に設置にかかる費用1600万円余りを計上し、設置店舗にはステッカーを掲示することにしています。
今回の取り組みは大手コンビニが区内に本社を置いていることがきっかけで設置の交渉が始まり、最終的にはほかのコンビニの賛同も得て、区内にあるコンビニの3分の1以上への設置を決めたということです。
品川区健康課の若生純一課長は「身近なコンビニにAEDが設置されると区民の安心につながると考えた。いざという時に使ってもらえるよう取り組んでいきたい」と話しています。