被害防止で捕獲 シカ肉料理を無料でふるまう 埼玉 横瀬町

農作物などの被害を防ぐため捕獲したシカの肉を食材として知ってもらおうと、シカ肉料理を無料でふるまう催しが埼玉県横瀬町で開かれました。

秩父地域ではシカやイノシシを農作物や植樹した山林を荒らす害獣として、地元の猟友会が年間を通して捕獲しています。
17日は横瀬町の西武秩父線芦ヶ久保駅前で20キロのシカ肉が用意され、猟友会のメンバー15人が食材として知ってもらおうと手作りのシカ肉料理をふるまいました。
メンバーが作ったのはシカ肉を地元でとれたネギやダイコン、サトイモなどと煮込んだ「もみじ鍋」と「シカ肉のバーベキュー」です。
訪れた人たちは列を作って料理を受け取るとさっそく味わっていました。
東京・練馬区から来た小学6年の女の子は、「いつもの肉より弾力があっておいしいです」と話していました。
埼玉県吉見町から来た30代の男性は、「臭みもなく、柔らかいですね」と話していました。
奥秩父猟友会の青木博志会長は、「こうして食べていただければ食料として使えるんだと思ってもらえます。これからも農家や林業関係者の被害を防げるように活動を続けていきたい」と話していました。