関東甲信 14日も季節外れの暖かさに 15日も続く見込み

関東甲信は、14日も各地で3月から4月並みの暖かさとなり、20度を超えたところもありました。
15日も季節外れの暖かさが続く見込みで、関東北部や長野県など積雪が多い地域では雪崩に十分注意が必要です。

気象庁によりますと、関東甲信は14日も南から暖かい空気が流れ込み気温が上がりました。
日中の最高気温は、千葉県鴨川市で20.9度、茨城県大子町で19.9度、長野県飯田市南信濃で19.2度、東京の都心で18.5度、さいたま市で18度ちょうど、前橋市で17.8度、甲府市で17.1度、横浜市で16.6度などと、各地で3月中旬から4月下旬並みの季節外れの暖かさとなりました。
また、長野県の野辺山高原では13.2度と、平年より12度以上も高く4月下旬並みとなりました。
15日は14日よりも気温が上がるところがある見込みで日中の最高気温は、東京の都心や横浜市、さいたま市で20度、千葉市や水戸市で19度、前橋市で18度、宇都宮市や長野市で17度、甲府市で15度などと予想されています。
栃木県や群馬県、長野県の山沿いなど、積雪の多い地域では雪崩に十分注意が必要です。
また、関東を中心に空気の乾燥した状態が続いていて、火の取り扱いには十分注意してください。

群馬県内は暖かい空気が流れ込み、桐生市で18.8度を観測するなど、各地で4月並みの季節外れの暖かさとなりました。
15日も日中は気温が高くなる見通しで、気象台は県北部の山地の積雪の多い地域では雪崩に注意するよう呼びかけています。
群馬県内は14日気温が上がり、桐生市で18.8度、前橋市で17.8度を観測するなど、各地で4月並みの季節外れの暖かさとなりました。
このうち、前橋市のJR前橋駅前では2月中旬にもかかわらず、上着を脱いだり、シャツの袖をまくったりして歩く人の姿が見られました。
市内に住む16歳の男子高校生は「最近、寒い日が続いていたが、きょうは暖かくて春のようで快適です」と話していました。
また、市内に住む60代の女性は「風もなく過ごしやすいです。ただ、歩くと体が熱くなって少し汗ばみました」と話していました。
15日も日中は気温が高くなる見通しで、前橋地方気象台は県北部の山地の積雪の多い地域では15日にかけて雪崩に注意するよう呼びかけています。

群馬県内は14日に限らず、この冬は暖かい日が続いていて、スキー場のなかには、雪不足で営業期間の短縮を検討し始めるところも出ています。
季節外れの暖かさとなった14日、群馬県長野原町のスキー場では、午前11時の気温が手元の温度計で14度近くまで上がり、なかにはスキーウエアを脱いでいる人もいました。
東京から来ていた男性は「こんなに暑いとは思わなかった。特に照り返しが暑いですね」と話していました。
暖冬の今シーズン、このスキー場は雪不足が続き、すべてのコースで滑れるようになったのが例年より1週間程度遅れ、雪は今も例年より20センチほど少ない状態です。
また、ゴム製の乗り物に乗って雪上を滑る人気のコースも雪が足りず、オープンの予定から1か月以上たった今も遊べない状況です。
このスキー場の営業期間は4月7日までの予定でしたが、暖かい日が続けば短縮することも検討しているということで、副支配人の関真弘さんは「気温が高い状態が続けば、雪がとけてしまうので好ましくないですね。平日にリフト券を値引きしたりイベントを開催したりするなどお客さんに満足いただけるようなサービスを提供して、頑張っています」と話していました。