国立科学博物館が民間と連携の航空博物館オープン 茨城 筑西

国立科学博物館が民間施設と初めて連携し、戦後初の国産旅客機「YS11型機」などを展示した航空博物館が茨城県筑西市にオープンしました。

11日、オープンした「科博廣澤航空博物館」は、筑西市にある民間施設「ザ・ヒロサワ・シティ」の中にあり、1800平方メートル余りの格納庫に、航空機8機が展示されています。
多くは国立科学博物館が所蔵するもので、戦後初の国産旅客機「YS11型機」の量産1号機のほか、旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」、南極観測隊のカラフト犬、タロ・ジロを救出したヘリコプター、「シコルスキーS58型機」などが紹介されています。
これまで東京・上野の本館や羽田空港などで保管されていましたが、より広いスペースで多くの人に見てもらえるよう、民間施設と連携しての初めての展示となりました。
見学に訪れた女性は、「実物の機体を見られて感動しました。思わず乗ってみたい気持ちになりました」と話していました。
国立科学博物館研究推進・管理課の関根則幸課長は、「私たちの航空遺産をようやく公開できて大変うれしいです。幅広い世代の人たちに実物の迫力を味わってほしいです」と話していました。