小澤征爾さん ゆかりの各地で悼む声

世界的指揮者の小澤征爾さんが亡くなったことを受けて、小澤さんが総監督を務める音楽祭が開かれてきた長野県松本市では会場に献花台が設けられ、多くの人が別れを惜しみました。

小澤征爾さん(88)は1992年から松本市で開催してきた音楽祭の総監督を務め、世界的な水準のオーケストラによるコンサートやオペラを上演し、市民と交流を深めました。
小澤さんが亡くなったことを受け市内3か所の音楽祭の会場には献花台が設けられ、このうち、去年、小澤さんが姿を見せたホールには多くの人たちが訪れ、花を手向けたあと手を合わせ別れを惜しんでいました。
10年ほど前の音楽祭に、合唱で参加したという70代の女性は「小澤さんの指揮のもと、一流の音楽を経験できて夢のようでした。亡くなったと聞いてすごくさみしい思いです」と話していました。
大学生の頃に音楽祭を鑑賞したという40代の男性は、「元気に指揮をしている姿を見られなくなり残念です。子どもたちのための音楽活動を積極的にするなど人としても尊敬しています」と話していました。
献花台は12日まで設置されるということです。

世界的に活躍した指揮者、小澤征爾さんが亡くなったことを受けて、小澤さんが館長を務めてきた水戸市の水戸芸術館に10日、献花台が設けられ、悼む声が聞かれました。

小澤征爾さんは水戸芸術館が1990年に開館した当初から専属の室内管弦楽団の音楽顧問となり、コンサートホールでの定期演奏会で指揮者も務めました。
2013年には水戸芸術館の館長と室内管弦楽団の総監督に就任し、「水戸の人たちに芸術を身近に感じてほしい」という思いを口にしていました。
芸術館では10日、定期的に開かれている無料のコンサートが開かれ、多くの人が訪れてパイプオルガンの音色に耳を傾けていました。
また、献花台が設けられ、訪れた人が手を合わせていました。
千葉県印西市から訪れた64歳の男性は、「ニュースを知って、水戸芸術館に来ることにしました。車いすを使うようになっても指揮をするなど、亡くなるまで信念を貫いたのがかっこいいと感じます」と話していました。
水戸市の81歳の女性は、「芸術館での演奏会は徹夜で並んでチケットを購入したこともあり演奏を聴いて夢心地でした。リハーサルの様子を見た時は、和気あいあいとしていました。長い間いい音楽を子どもたちにも届けてくれて、ありがとうございましたと伝えたいです」と涙ぐみながら悼んでいました。
水戸市の58歳の男性は「娘が小学生のころに小澤さんのセミナーに参加し、音楽の楽しさを感じたようでした。国際的に活躍された方が身近にいたことは水戸市民として誇りです。これからも芸術館に足を運びたいです」と話していました。