高校生が地域の空き家対策 考えた提言を発表 埼玉 鶴ヶ島

地域の空き家対策を考える授業を行ってきた埼玉県鶴ヶ島市の高校生が、空き家を福祉や観光に活用するなど、自分たちで考えた提言を8日発表しました。

鶴ヶ島市の県立鶴ヶ島清風高校の1年生、およそ200人は、今年度、地域の課題を解決しようと空き家の活用を考える授業に取り組み、現状などを調査してきました。
8日は、校内でその成果を発表する会が開かれ、高校周辺を調べたグループは狭い範囲に空き家が3軒確認されたとして、身近なところに空き家が予想より多くあることを実感したと発表しました。
そのうえで空き家を高齢者向けの福祉施設として介護事業者に貸し出したり、期間限定の宿泊施設として観光やビジネスなどで訪れる人が利用できるようにしたりするという活用策を提言していました。
生徒の1人は「空き家の数が考えていたよりも多く、シェアハウスなどとして活用できる可能性も感じました」と話していました。
鶴ヶ島市は、新年度にとりまとめる空き家対策の計画に高校生の意見を反映させることにしていて、高校生から市長に提言する機会も設けたいということです。