成田空港会社 新ターミナルに接続 新駅を作る案示す

現在3つに分かれている成田空港の旅客ターミナルを、将来的に一つに集約する構想を示している成田空港会社は、新ターミナルに接続する新しい駅を作る案を示しました。

成田空港では3本目のC滑走路を新設するとともにB滑走路を延伸する計画が2029年3月末を目指して進められていて、利用客の大幅な増加が見込まれています。
こうしたことから成田空港会社は周辺自治体や国、有識者を交えた会議で検討を進め、現在3つに分かれている旅客ターミナルを段階的に一つに集約し、利便性や効率性を高める構想をとりまとめています。
6日都内で開かれた会議で成田空港会社は、現在、鉄道でのアクセスに使われている2つの駅のうち第1ターミナルに接続している「成田空港駅」は将来的に廃止し、現在の第2ターミナルの南側が候補地となっている新ターミナルに接続する、新しい駅を作る案を示しました。
また、新ターミナルの延べ床面積は100万平方メートルから120万平方メートル程度と現在の3つのターミナルを合わせた広さよりやや拡大し、搭乗橋のある駐機場の数は現在より30か所ほど多い100か所程度とする案も示しました。
会議では今後、貨物地区などのあり方についても検討を重ねたうえで夏ごろまでに提言をまとめる予定で、成田空港会社の田村明比古社長は「提言をベースに関係機関とさらに検討を進めていきたい」としています。