道路工事めぐる贈収賄事件受け 千葉県が再発防止策の検討会議

千葉県の道路事務所が発注した公共工事の入札をめぐって事務所の前所長が収賄の罪で逮捕・起訴されたことを受け、千葉県は5日再発防止策を検討する会議を開きました。

千葉県成田市にある北千葉道路建設事務所が去年発注した道路工事の入札をめぐっては、前所長が建設会社に便宜を図った見返りに現金などを受け取ったとして先月、収賄の罪で逮捕・起訴されました。
県は再発防止策を検討する会議を5日初めて開き、熊谷知事は「モラル向上だけでなく不正が起きないシステムを築くことが必要だ。厳しい目で検証して意見をもらいたい」と述べました。
会議では元裁判官や弁護士など3人の委員が非公開で議論し、事件の背景を調べるために前所長だけでなく公共工事の発注に携わる県土整備部の職員に広く聞き取りでの調査を行うことや、今後、入札や契約のあり方を検証して再発防止策を考えることを決めたということです。
座長を務める真田範行弁護士は「今後、綿密に検証し再び不正が起きない体制を提案したい」と話していました。