東京 豊島区 “公園に日陰を作る”対策など6提案を事業化へ

東京・豊島区は住民などから募ったアイデアをもとにした公園の熱中症対策など6つの提案について、新年度の予算案に盛り込みました。

豊島区は、区民の声を直接政策に反映させようと、「区民による事業提案制度」を今年度から新たに導入し、寄せられた6つの提案について、事業化に向けた検討を進めてきました。
2日、豊島区の高際区長は具体的な事業内容を明らかにし、区民から最も要望が多かった公園に日陰を作る熱中症対策について、ことしの夏までに区内にある163の公園のうち、23か所に日よけを設け、このうち芝生広場が人気の「イケ・サンパーク」では、広場に大きなテントを設けるとしました。
また、商店街の空き店舗の活性化を求める提案では、区がテナントの出店費用や賃料の一部を支援することにしたほか、道路予定地など使われていない土地の有効活用を求める提案については、イベントなどの機会に子どもの遊び場として開放することで実現するとしました。
区ではこれら6つの提案を事業化する費用として、あわせておよそ5000万円を来年度の予算案に盛り込みました。
高際区長は、「今後も継続したいと思える提案ばかりで、各部署と知恵を絞って事業化しました。来年度も区民からの提案制度を継続します」と話していました。