千葉 横芝光町 自動運転のEVバス 運行する実証実験 開始

バスなどの運転手不足が問題となるなか、人口減少や高齢化の進む地域の公共交通機関の充実につなげようと、千葉県横芝光町で、自動運転のEVバスを運行する実証実験が始まりました。

横芝光町では2日から、国の補助金を活用して、町内の駅と商業施設、それに病院を結ぶ5.5キロの経路を走る自動運転のEVバスの運行を始めました。
運転手が乗車して監視しながら走行する、「レベル2」の自動運転で、バスにはGPSやセンサーが取り付けられていて、運転手はハンドルやブレーキに手や足を添えるだけで、自動で動きます。
バスは直線道路では時速30キロ前後で走行し、信号では自動で停止したり発進したりして、対向車も感知しながら右折もスムーズに行っていました。
町では、将来的には特定の条件のもとでドライバーが不要となる「レベル4」での運行を目指し、ドライバー不足の中でも公共交通機関を充実させ、移住者の増加などにつなげたい考えです。
町内の50代の男性は「乗り心地が良くて快適でした。未来を先取りできた感じです」と話していました。
町企画空港課の川島文夫デジタル推進室長は、「安全で快適に利用できるので、たくさんの人に利用してもらいたい」と話していました。
バスは無料で1日10便運行され、国の補助金を使った実証実験は今月末までですが、それ以降も町の予算で運行を続けるとしています。