東京都 新型コロナの独自の発熱相談センターなど 来月で終了

東京都 新型コロナの独自の発熱相談センターなど 来月で終了

東京都は、新型コロナの対応で独自に取り組んできた発熱などの相談センターや高齢者等医療支援型施設を来月で終了することになりました。

1日、都庁で感染症対策の会議が開かれ、先月28日までの1週間の状況が報告されました。
それによりますと、都内の新型コロナの感染者は1医療機関あたり11.27人で、前の週の1.35倍になりました。
一方、入院患者数は先月29日の時点であわせて1599人と前の週と比べて横ばいでした。
専門家は、「感染は10代以下や40代の増加が顕著で、コロナ以外の医療需要もあり医療提供体制への影響が出ている」として場面に応じたマスクの着用やせっけんでの手洗いなど感染対策を改めて呼びかけました。
また、会議では都が、コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したあとも取り組んできた発熱などの相談ができる新型コロナ相談センターや高齢者等医療支援型施設などについて、対応できる医療機関が増えたなどとして、来月末で終了することを明らかにしました。
一方、ワクチンの副反応の相談や、コロナの後遺症対策などは当面、続けていくとしています。

都内のインフルエンザの感染者は、先月28日までの1週間で、1医療機関あたり18.53人で前の週の1.14倍で、引き続き注意報が出されています。
主に子どもが感染し発熱などの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4.11人で、前の週と比べて横ばいでした。
都は、こまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など感染対策を呼びかけています。