日本カーシェアリング協会“不要な車”寄付呼びかけ 被災地に

能登半島地震では建物被害に加えて車も被災して使えない人が相次いでいます。
被災した人に車を無料で貸し出す取り組みを行っている団体は、車の貸し出しをすることにしていて活動資金の確保などに向け、不要になった車の寄付を受け付けています。

東日本大震災の発生を受けて宮城県に設立された日本カーシェアリング協会は、災害で車が被害を受けた人に車を無料で貸し出す支援活動を行っていて9年前の「関東・東北豪雨」や去年6月、茨城県や埼玉県に降った記録的な大雨の際などに活動しています。
能登半島地震を受けて7月末まで車の無料貸し出しを行う方針で、車両の維持費など支援の活動資金を確保するため、不要な車を寄付するよう呼びかけています。
寄付された車は分解して部品や鉄などを売ることにしていて、250台を目標にしています。
車の状態が良い場合、被災地で貸し出すこともあるとしています。
協会によりますと今回の地震では車を借りたいという要請はすでに500件あり、およそ100台が足りていないということです。
日本カーシェアリング協会の星雅之さんは「被災地では多くの家屋が倒壊し、下敷きになっている車が見られた。廃車が被災者の助けにつながるので、車を手放す予定のある人は検討してもらえたらうれしい」と話していました。
問い合わせは「日本カーシェアリング協会」電話番号は「0225(22)1453」です。