患者への暴行事件 滝山病院が改善計画再提出 院長らが辞任へ

看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」は、都から再発防止のための取り組みが十分ではないとの指導を受けて、病院の院長や理事長が辞任するなどとする改善計画を都に再提出しました。

東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」では、去年2月、入院患者への暴行事件が発覚し、病院は5月に都に対して改善計画を提出していました。
しかし、都から再発防止に向けた取り組みが十分ではないなどとして文書で指導を受けたため、31日修正した改善計画を再提出しました。
このなかでは医療体制の管理や見直しを怠っていた院長と理事長の責任は重大だとして2人が辞任することや非常勤職員中心の看護体制を見直し、常勤の割合を引き上げるなどとしています。
また、これまで十分な退院支援を行ってこなかったとして、患者の退院意向の確認や地域での生活を支援する体制を整備していくとしています。
都は、今後、取り組みの進捗を確認するとともに、病院側に、改善状況の報告を求めていくことにしています。
滝山病院は「被害に見舞われた患者さん及びそのご家族に対し今一度心よりお詫び申し上げます。失墜した社会的信頼を回復するには並大抵なことではなく、二度と虐待事案が起きないよう病院の再建につなげていく」としています。