千葉県 困難抱える女性支援へ 夜間繁華街見回り食料配付など

貧困やDVなど、さまざまな困難を抱える女性を支援するため、千葉県は、夜間に繁華街の見回りを行って食料の配布や声かけなどをする事業を新たに始める方針を決めました。

貧困やDV、性暴力といった問題に苦しむ女性の支援を巡っては、ことし4月に行政の責務を明記した法律が施行され、全国の自治体で対応が強化されます。
これを受けて千葉県は、女性の支援の方針などを定めた基本計画の策定を進めていて、新年度からこの計画に基づき支援事業を強化することにしています。
この中で、民間の支援団体と協力して夜間に繁華街を見回り日用品や食品などを配布するほか、声かけを行って個別の相談に応じたり安心・安全な居場所を提供したりするなど積極的に支援を働きかけるいわゆる「アウトリーチ」の支援を新たに始める方針を決めました。
県は、こうした支援事業にかかる経費について、来月開会する県議会に提出する予定の来年度予算案に盛り込むことにしています。