神奈川県 障害者福祉政策を当事者で話し合う検討会 初会合

県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での殺害事件を受け、神奈川県は当事者目線に立った社会の実現を目指しています。
25日は障害者福祉政策を当事者で話し合う検討会の初会合が開かれました。

県が設置した検討会の委員は全員が身体障害や精神障害などがある当事者です。
25日県庁で開かれた初会合では黒岩知事が「皆さんの思いをしっかり受け止めて、すべての福祉のあり方を決めていきたい」とあいさつしました。
神奈川県は8年前、相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件を受けて、障害の当事者目線に立った共生社会の実現を目指していて、25日はそのための計画作りについて意見が交わされました。
委員からは、計画の達成度をはかる指標について、「障害者がふだんの生活のなかで『不自由がない』と思えた割合を基準にすべきだ」とか、「危険や不便を感じる割合も指標にしてほしい」といった意見が出されました。
会合は今後も続けられ、「政策立案に障害者がどう参加していくか」といったテーマについて、議論することにしています。
神奈川県障害福祉課の鳥井健二課長は「すごく熱心にさまざまなご意見をいただいたので、政策に反映できるものは反映していきたい」と話していました。