高齢者施設で大規模な地震を想定した防災訓練 埼玉 鴻巣

阪神・淡路大震災から17日で29年となるのを前に埼玉県鴻巣市の高齢者施設で大規模な地震を想定した防災訓練が行われました。

訓練には、警察や消防、施設の職員や利用者のあわせておよそ30人が参加しました。
訓練は、地震で高齢者施設の玄関や非常口が壊れ70代から80代の利用者らおよそ10人が取り残されたという想定で行われ、ベランダから侵入したり扉をエンジンカッターで壊したりして救助活動を行っていました。
能登半島地震で実際に多くの建物が倒壊して玄関が使えなくなったケースも起きていることから、参加した人たちは真剣な表情で訓練に取り組んでいました。
参加した88歳の利用者は「避難用の非常階段を使ったことがなかったので試すことができました。能登半島地震もあり、いざという時の心がけは大事だと思います」と話していました。
鴻巣警察署の佐々木誠警備課長は「能登半島地震もあり非常に関心も高くなっている。実際の雪や風などへの対策も考えつつ、これからも万が一に備えて訓練を通じて防災意識を高めていきたい」と話していました。