能登半島地震 新潟市内の宿泊施設でキャンセル相次ぐ

能登半島地震のあと、新潟市内では設備などに被害がない宿泊施設でキャンセルが相次いでいます。
新潟市を訪れることへの不安を理由にあげる人が多いということで、宿泊施設の関係者は「被害はなく通常通り営業しているので利用を検討してほしい」と話しています。

新潟市によりますと能登半島地震のあと市内では大型ホテル7軒で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ、今月1日から8日までの宿泊のキャンセルはあわせて850件余りにのぼります。
新潟市西蒲区の岩室温泉で昭和25年から営業を続ける温泉旅館でもキャンセルが相次ぎ今月の宿泊の予約は半分ほどにまで落ち込んだということです。
今月1日に地震が起きたときこの旅館では一時的に宿泊客に避難を呼びかけましたが、家具など倒れることはなく、電気やガスなどにも問題はないということです。
旅館では設備に問題がないことを説明していますが、新潟市を訪れることに不安を感じるという理由でキャンセルする人が多いということで、周囲の旅館などと対策を検討しているということです。
「高志の宿高島屋」の若おかみ、高島あずみさんは「かき入れ時にこのような事態になり頭が痛いです。旅館に被害はなく通常通り営業しているので利用を検討してほしい」と話しています。