地震発生4日目 支援団体“被害状況の把握 非常に難しい”

能登半島地震を受けて、首都圏の支援団体でも支援の動きが始まっています。
都内に本部がある支援団体は現地にスタッフを派遣していますが「道路網も被害を受け、被害状況の把握が非常に難しい」と話しています。

東京・新宿区に本部がある「ピースボート災害支援センター」は、地震が起きた翌日の2日にスタッフ5人が、発電機や使い捨てカイロなどの物資を石川県の珠洲市と七尾市に届け、現地で炊き出しの手伝いなどをしながら、どのような支援が必要か調べています。
まだ被害の全容がわかっていないため、スタッフから話しを聞いて支援方針を検討していますが、現地は電波状況が悪く、携帯電話も通じにくい状態です。
団体の理事の小林深吾さんが4日午後、現地のスタッフに電話で聞いたところ、被災地では公的な避難所以外の場所に避難している人も多いほか給水車があっても水を入れる容器がないなど、物資が行き届いていないということです。
スタッフは現地の要望を受けて、離乳食やおむつ、それに水を入れるためのポリタンクを福井県まで買いに向かっていました。
小林さんは「道路も被害を受けてアクセスが悪く、被害状況の把握が非常に難しい。支援が行き届かないところをどうやってきめ細かくカバーしていけるかが課題だが今は個別に物資を送ってもかえって被災地の迷惑になってしまうので、まずは支援団体などを通して、募金などの形で支援してほしい」と話していました。