津波注意報すべて解除 一日程度は潮位変化の可能性 注意を

津波注意報すべて解除 一日程度は潮位変化の可能性 注意を

気象庁は午前10時、北海道から山陰にかけての日本海沿岸と長崎県の壱岐・対馬などに発表していた津波注意報をすべて解除しました。
今後一日程度は多少の潮位の変化が続く可能性があり、海に入っての作業などは十分注意してください。
能登地方や周辺を震源とする地震が相次ぎ、午前10時すぎにも石川県穴水町で震度5弱の強い揺れを観測していて、気象庁は「今後1週間程度、特に2、3日の間は最大震度7の揺れを伴う地震に注意してほしい」と呼びかけています。

気象庁によりますと、1日午後4時10分ごろ、石川県能登半島を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。
地震直後から日本海側の各地で津波が観測され、石川県輪島市では1メートル20センチ以上、金沢港で90センチ、富山市と山形県酒田港でいずれも80センチとなっています。
津波は2日朝にかけても観測され、北海道岩内町で50センチ、京都府舞鶴港で40センチ、佐賀県の玄海町で30センチなどとなっています。
これに伴い気象庁は、一時、石川県能登に大津波警報を、山形県から兵庫県北部にかけて津波警報を出したほか、北海道から九州にかけての沿岸に津波注意報を発表していましたが、午前10時までにすべて解除しました。
気象庁は、今後一日程度は多少の潮位の変化が続く可能性が高いと考えられるため、海に入っての作業などは十分気をつけるよう呼びかけています。

1日午後4時10分ごろの地震では、石川県能登地方の志賀町で震度7の激しい揺れを観測したほか、震度6強を石川県の七尾市と輪島市、珠洲市、穴水町で、震度6弱を石川県の中能登町と、能登町、新潟県長岡市で観測しました。
また、新潟県と富山県、福井県、長野県、岐阜県で震度5強から5弱を、北海道から九州までの広い範囲で震度4から1の揺れを観測しました。
長くゆっくりとした揺れ「長周期地震動」も観測され、最も大きい「階級4」を石川県能登で、「階級3」を石川県加賀と新潟県上越・中越・下越、富山県東部・西部、長野県中部で観測しました。
気象庁は一連の地震活動を「令和6年能登半島地震」と名付けました。
その後も能登地方や周辺を震源とする地震が相次いでいて、午前10時17分ごろには石川県穴水町で震度5弱の強い揺れを観測する地震が起きました。
2日午前11時までに震度2以上の揺れを観測した地震は154回に上っています。
気象庁は「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているため、1週間程度、特に2、3日の間は最大震度7の揺れを伴う地震に注意してほしい」と呼びかけています。