長野市「放課後等デイサービス」会社 虚偽申請で不正受給疑い

長野市内で「放課後等デイサービス」の事業所を運営する会社が、保育士の配置など虚偽の申請をして、給付費およそ1億7600万円を不正に受け取った疑いのあることがわかりました。

長野市によりますと、放課後や休日に障害がある子どもを受け入れる「放課後等デイサービス」の事業所を運営する会社「きらっと」が、3年前の令和2年以降、市内の3つの事業所を市に申請する際、勤務の予定がない保育士を配置するという虚偽の申請をしていたということです。
市から不正に受け取った給付費は、あわせておよそ1億7600万円で、市は、今月22日、経営者について詐欺の疑いで長野地方検察庁に告訴状を提出したということです。
また、会社に対して、加算金とあわせて2億4600万円余りの返還を求めています。
長野市障害福祉課の池田匠課長補佐は、「保育士の配置基準を理解した上で申請したことを悪質だと判断して告訴した。今後は現場の確認などを徹底し再発防止に努めたい」と話しています。
経営者の代理人の弁護士は、「告訴に疑問を感じている。給付費の返還については不服申し立ての請求を行うなど必要な対応をとりたい」と話しています。