埼玉 所沢 “落ち葉を堆肥に” 小学生が伝統農法学ぶ

埼玉県所沢市の小学生が、落ち葉を堆肥に利用する地域の伝統的な農法について学ぼうと、地元の林で落ち葉を集めました。

所沢市や三芳町など武蔵野地域では、江戸時代から落ち葉を堆肥として利用する循環型の農法が継承され、ことし7月、世界農業遺産に認定されました。
19日、伝統的な農法を学ぼうと荒幡小学校の2年生50人余りが狭山丘陵の自然を紹介する県の施設を訪れ、敷地内の雑木林で落ち葉掃きを行いました。
子どもたちは、背丈ほどの長さがある熊手や竹ぼうきを使って、斜面に積もったコナラやクヌギの落ち葉を集め、堆肥にするためにためておく場所に運びました。
落ち葉は、2年ほどかけて堆肥にしたあと、学校やこの施設の畑で利用されるということです。
落ち葉掃きのあと、子どもたちはボランティアが用意してくれた焼き芋をほおばっていました。
女子児童は「森をきれいにすると自然も喜ぶように思えて、うれしいです」と話していました。
埼玉県いきものふれあいの里センターの須賀聡さんは「子供たちにとっては非日常の体験だったと思います。地域の自然を、次の世代に引き継いでほしいです」と話していました。