成田空港 「白タク」営業が問題に ドライバーに注意呼びかけ

成田空港で、外国人旅行客を自家用車に乗せて有料で送迎するいわゆる「白タク」営業が問題になっていることから、関係者が車のドライバーにチラシを配って注意を呼びかけました。

成田空港では新型コロナの水際対策が大幅に緩和され、外国人観光客が回復してきているのに伴い、いわゆる「白タク」営業が問題になっています。
国土交通省千葉運輸支局や空港関係者、警察のほか、千葉県タクシー協会などが19日非公開で会議を開き、これまで利用者の多くが中国からの旅行者だったものの最近は欧米の利用者も見られるという現状が報告されたほか、利用者の多くが「白タク」を違法と知らず、改めて周知が必要だという意見が出たということです。
このあと、関係者あわせて30人がターミナルビルの車寄せで、「白タクは違法」と4か国語で書かれたチラシを、停車中の車のドライバーに配って注意を呼びかけました。
空港では、旅行者向けにも掲示板などで注意喚起しています。
国土交通省千葉運輸支局の柳瀬光輝支局長は「白タクは違法であることはもちろん、安全性の問題もはらんでいる。中国の春節も控え、たくさんの外国人観光客が訪れるので、安全に移動してもらうためにも白タクは違法であることをしっかり周知していく」と話していました。