歌舞伎町「トー横」周辺で28人補導 複数が大量の市販薬所持

冬休みを前に若者が犯罪やトラブルに巻き込まれるのを防ごうと、警視庁は新宿・歌舞伎町の「トー横」周辺で一斉補導を行い、28人を補導しました。
なかにはせき止め薬を大量に持っていた人も複数いたということで、警視庁は市販薬の過剰摂取=「オーバードーズ」が目的だったとみて詳しい経緯を調べています。

警視庁は今月2日の深夜から17日早朝にかけて、3回にわたって新宿・歌舞伎町の「トー横」周辺で一斉補導を行いました。
補導されたのは12歳から19歳の男女あわせて28人で、内訳は高校生が13人、中学生が4人、小学6年生の女の子が1人などとなっています。
住居別では都内が8人だったのに対し、都外が20人と全体の7割に上っていて、なかには広島県や石川県から来ていた若者もいました。
また、市販のせき止め薬を大量に持っていた人も複数いて、警視庁は「オーバードーズ」が目的だったとみて、詳しい経緯を調べています。
警視庁によりますと、ことし先月末までの「トー横」周辺での補導件数はおよそ860件と、去年1年間の1.5倍に増えているということです。
警視庁は今後も随時、歌舞伎町で補導を行う予定で、「悪意のある大人もいるので安易な気持ちで来ないでほしい。今後も対策を強化していきたい」としています。