神奈川 小田原動物園 閉園を前にニホンザルのお別れ会

神奈川県小田原市の小田原城址公園にある動物園が閉園するのを前に、13日最後まで残っていたニホンザル7匹のお別れ会が開かれました。

お別れ会が開かれたのは、小田原城址公園内にある小田原動物園で、最後まで残っていたニホンザル7匹が動物園を去るのを前に企画されました。
近くの幼稚園児や市民が集まり、飼育員が好物のイチゴやバナナなどをプレゼントしたあと、園児たちが「城址公園にいてくれてありがとう。お猿さん大好きだよ」と感謝のことばを贈りました。
小田原動物園は1950年に開園し、一時はゾウやライオンなど70種類の動物が飼育され、無料だったこともあって、多くの市民に親しまれてきました。
文化庁から国の史跡の小田原城の周囲に、城と関係ない施設があるのは適切ではないと指摘を受けたことから、徐々に動物を減らし、ニホンザル7匹が最後まで残っていました。
サルたちは茨城県内の動物園に引っ越しし、動物園の70年の歴史は幕を閉じます。
6歳の女の子は「これまでも見に来ていたので、お別れはさみしいです。きょうは果物を食べている様子がかわいかったです」と話していました。
小田原城総合管理事務所の蔦野宗一飼育員は「30年近く飼育したのでさみしく感じるとともに、引き受けてくれるところが見つかってほっとしています。サルたちには長生きしてほしいです」と話していました。