NHK元キャスター 磯村尚徳さん死去 94歳

NHKの元ニュースキャスターで外交評論家の磯村尚徳さんが今月6日、骨髄異形成症候群のため亡くなりました。
94歳でした。

1929年に東京で生まれた磯村さんは、父親の仕事の関係で幼少期を主にトルコで過ごし帰国後、学習院大学に入学しました。
大学卒業後はNHKに記者として入局し、中東やヨーロッパなどの特派員を経て、1974年からNHKのニュース番組「ニュースセンター9時」の初代キャスターを務めたうえ、報道局長や特別主幹などを歴任しました。
1991年にはNHKを退職して東京都知事選挙に立候補しましたが、当時現職だった候補者に敗れました。
その後は外交評論家として活動し日本の文化をヨーロッパ向けに発信する「パリ日本文化会館」の初代館長に就任したほか、1998年の長野オリンピックでは開会式の総合司会も担当しました。
家族によりますと、磯村さんは入退院を繰り返しながら最近までフランスとの文化交流活動を続けていましたが、今月6日に骨髄異形成症候群のため、都内のホスピスで亡くなったということです。
94歳でした。