“ほくろが取れる”クリームで皮膚障害 使用中止呼びかけ

「ひと塗りで安全にほくろやいぼが取れる」などとうたい、ネットで販売されている「点痣膏」という中国製と見られるクリームについて、国民生活センターが分析したところ、重い皮膚障害などを引き起こすおそれがあることがわかり、使用の中止を呼びかけています。

国民生活センターが使用の中止を呼びかけているのは「点痣膏」という中国製とみられるクリームです。
国民生活センターによりますと、ことし10月末までの5が月間に、この商品を使用し、皮膚にやけどのような跡が残ったなどという事例が4件、寄せられているということです。
このうち、70代の女性は連絡先が海外になっている販売サイトで購入して使用したところ、クリームを塗った額が赤く腫れ、化学熱傷によって皮膚がえ死していると診断されたほか、鼻の周りに塗った50代の女性は皮膚がむけて茶色く変色したということです。
国民生活センターが同じ銘柄の4つの商品の成分を分析したところ、全て、カルシウムが検出され、重い皮膚障害などを引き起こす強いアルカリ性を示したということです。
商品は、SNSの広告や販売サイトで「素早いほくろ除去」、「痛みも跡もない」などとうたっていて、使用する際の注意事項や危険性に関する記載はなかったということです。
国民生活センターは商品を持っている場合はすぐに使用を中止するよう呼びかけるとともに、個人輸入の医薬品や化粧品は安全性の確認が不十分だとして、少しでも不明な点がある場合は購入を控えるよう呼びかけています。