小学校の校則を児童が議論 新たなルールを発表 東京 江東区

小学校の校則を児童が議論 新たなルールを発表 東京 江東区

学校での行き過ぎた校則が問題となるなか、校則の見直しについて考える授業が12日、東京・江東区の小学校で開かれ、子どもたちが議論して考えた新たなルールを発表しました。

この授業は、江東区立東川小学校が6年生の授業で行いました。
文部科学省は去年、小学校から高校までの生徒指導の手引きを12年ぶりに改訂し、意義を説明できないような学校の校則について絶えず見直すことなどを求めています。
はじめに、講師の弁護士がルールは自由や権利を縛るためのものではなく守るためのものであることや、ルールを決める際は自分と異なる意見も尊重し、調整していく必要があると説明しました。
続いて、子どもたちは班に分かれて、架空の小学校で定められている体育の授業のルールを題材に意見を出し合いました。
あるグループでは、『服装は、無地の紺色のトレーナー』というルールについて、「どうして紺色なのか」とか「無地のトレーナーはあまり売っていない」といった意見が相次ぎました。
話し合いの結果、このルールを無地以外の着用も可能とすると変更していました。
参加した小学6年生の男子児童は「人権やルールの大切さがわかりました。みんなの意見が反映されてとてもよかったです」と話していました。
講師を務めた森本周子弁護士は「こうした授業を通して自分の意見を通すこととほかの人の意見を尊重することのバランスをとったり調整したりすることの大切さを学ぶ機会が広がるといいと思います」と話していました。