東京五輪元選手村マンション「晴海フラッグ」完成 全容初公開

東京オリンピックの選手村の宿泊施設を改修した分譲マンションが完成し11日、その全容が報道陣に初めて公開されました。
来月からは住民の入居が始まり東京の湾岸エリアに新たに1万2000人が住む街が誕生することになります。

東京・中央区晴海にあるマンション群、「晴海フラッグ」は、東京オリンピック・パラリンピックの選手村として活用された宿泊施設を分譲や賃貸のマンションとして改修したものです。
広さ13ヘクタールの敷地内には、17棟の分譲マンションや、新たに建てられる2棟のタワーマンションのほか学校や商業施設なども整備されます。
11日は、その全容が初めて報道陣に公開されました。
分譲マンションの敷地には、住民の交流を図るため、パーティールームや足湯が併設されたラウンジなど51の共用施設が設けられたほか、選手村としての歴史を刻んだ東京大会当時の案内板なども一部残されたということです。
晴海フラッグのマンションをめぐっては、周辺相場より価格が低く抑えられたため、転売目的の投資家らが複数の部屋に応募して倍率が跳ね上がり、平均倍率が71.1倍、最高倍率が266倍にもなる事態となりました。
住民の入居は、来月から順次はじまり、来年春には、東京の湾岸エリアに1万2000人が住む新たな街が誕生することになります。
担当する三井不動産レジデンシャルの古谷歩さんは「開放的な立地なので、ゆとりある空間設計になっています。住民の方には積極的に街に出てもらい、長く街を愛してもらえたらうれしいです」と話していました。