圏央道の千葉県内区間 2年遅れの全線開通目指す 国交省

首都圏郊外を環状に結ぶ「圏央道」のうち、工事が難航するなどして来年度の開通計画が大幅に遅れている千葉県内の区間について、国土交通省は、計画から2年遅れの令和8年度に全線での開通を目指す考えを示しました。

「圏央道」のうち、成田市にある大栄ジャンクションと山武市にある松尾横芝インターチェンジの間の18.5キロは、千葉県内で唯一、未開通となっています。
東京湾アクアラインと成田空港をつなぐ路線として期待され、来年度に開通させる計画で工事が進められていましたが、トンネルの掘削工事で土砂が崩れたり、一部で地権者の合意が得られなかったりするなどして、開通は計画より大幅に遅れる見通しとなっていました。
国土交通省千葉国道事務所によりますと、トンネルの工事を急ぐとともに土地の取得も完了したため、全線の開通は、計画から2年遅れの令和8年度中を目指すことになり、大栄ジャンクションからのおよそ半分の区間は、1年ほど先行して開通させたいとしています。
千葉国道事務所は、「1日も早い開通を目指して関係機関と協力しながら工事を進めていきたい」としています。